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宮古・池間島旅行記 2005.9.8〜9.11
民家の裏手のアマウナハーブ
最後に向かったアマウナハーブは民家の裏手の森にはいるとすぐのところにあった。
サイズは直径1メートルほどで、穴の中には枯れ枝や草がずいぶん落ちている。
「ここは冬の干満がもっとも大きい時期には水がはいってくるんだよ」
この場所は港のすぐ裏手の高台なんだよね。いまのようなかたちで漁港がコンクリートの護岸で埋め立てられる前は、港のあたりは自然の砂浜だった。潮の満ち干きによって海水がはいってくるってことは、ここの穴はかなり深いのかもしれない。
ふと思いついて、わたしは穴の上に手をかざしてみた。
その瞬間、ぎょっとした。
まるで電流が走っているみたいに手のひらがびりびりと痺れる。これは強いエネルギーを感じたときに特有の反応なんだよね。
どういうことだろう?
穴の中からはっきりとエネルギーがあがってくる。まるでエネルギーの通り道に手をかざしたみたいなんだよね。アマウナハーブが椰子の大木の石灰化によってできたものだとしたら、一万年以上前に石灰化した椰子の強い気が残っているってことだろうか。それとも池間島の地質そのもの、とくに地下にいくほどエネルギーが強くて、それがアマウナハーブを通って上昇しているということなのか。
珊瑚はエネルギーがとても強いんだよね。以前、宮古島の新城さんという方のお宅におじゃましたことがある。そのとき部屋の右側から熱いエネルギーを感じて、思わずエネルギーの流れてくるほうを見ると右側の棚に大きな珊瑚の化石がたくさん置いてあったんだよね。エネルギーの出所はその珊瑚の化石だった。
それを考えると、アマウナハーブから上昇する強いエネルギーも地下の花崗岩と珊瑚岩となんらかの関係があるのかもしれない。アマウナハーブの謎を解明するうえで、エネルギーの流れや地気の動きも何かの手がかりになるような気がする。
モクマオウの板根
給油所で休憩したあと、珍しい板根があるというので行ってみることにした。
モクマオウの板根
道路わきの茂みの中を10メートルもはいると、大きなモクマオウの木があった。根っこをみると、見事に板のようにな形をしている。
これには驚いた。
板根とは言っていたけど、まさか本当に板そっくりの形状をしているとは思わなかった。
池間島は海風が強いため、大きな木が育たないのだという。ここまで大きなモクマオウも珍しいのだとか。
モクマオウの板根
モクマオウを見たあと、わたしたちは仲間さんと新崎さんに別れを告げて池間島をあとにした。
アマウナハーブもそうなんだけど、自然ってほんとうにおもしろい。池間島にはそうした自然が手付かずのまま残っている。
新崎さんが言っていたけど、子どもの頃はアマウナハーブを見ても、とくべつ不思議に思わなかったらしい。『竜巻の穴』だと言われれば、そうかと納得してしまって、それ以上なにも考えない。島のひとにとっては、それがあまりにもあたりまえのことだからなんだろうなあ。
池間島にかぎらず、離島はどこも若者が島外に働きに行ってしまうため過疎化の問題をかかえているよね。わたしが生まれたのは北海道の苫小牧市のはずれにある勇払という町で人口は3000人弱。ここもまた過疎化に歯止めがかからない。海とだだっ広い原野があるだけの小さな街だけど、それでもわたしにとっては子どもの頃によく遊んだ海岸や地平線までつづく原野が心の原風景になっている。
それはきっと池間島のひとたちにとっても同じなんだろう。
だからこそ新崎さんや仲間さんが島の活性化を真剣に考えている気持ちにすごく共感するんだよね。
印象的だったのはミャークヅツを通じて出会った池間島の人たちの笑顔。オープンハートでわたしたちを受け入れてくれる、その気持ちがすごく嬉しかった。友人Kも言っていたけど、人間に感動するって言葉がぴったりくる。そして年配の方がとにかく元気で自信をもっていること。これは自分たちの祖先を大切にする文化と決して無関係ではないような気がする。